今も昔も、私たちの生活に笑いをもたらしてくれる、お笑い芸人たち。1960年代にお笑い業界というのものが確立され、2000年代には爆発的ブームが巻き起こりました。数多くの人気芸人が現れ、テレビ番組やライブイベントで大々的に活躍してきましたね。このブームは若者を中心に社会現象となり、多くの人々に笑いとエンターテインメントをもたらしました。その後一時、お笑いブームは落ち着きを見せましたが、テレビでは相変わらず需要があるほか、お笑い芸人のYoutubeチャンネルを開設し新たなネタを披露している人も多い現代。さまざまな形で時代を彩ってきたお笑い芸人たちの、軌跡を辿ってみたいと思います。
もはや伝統的歴史!日本のお笑いブーム
第1世代(1965年ごろ)
- 萩本欽一
- 志村けん
- 加藤茶
- 立川談志
- かしまし娘
グループサウンズがトレンドだったお笑い 世代は、コント55号やドリフターズなど、コンビやグループで歌とダンスを披露するスタイルが大流行しました。このとき流行ったドリフターズのネタや歌は、今この時代にも知れ渡っていますよね。
第2世代(1980年ごろ)
- 横山やすし・西川きよし
- ビートたけし
- オール阪神・巨人
- 紳助竜介(島田紳助)
- コント赤信号
- 間寛平
- 今いくよ・くるよ
- 明石家さんま
- タモリ
- 春風亭小朝
- 笑福亭鶴瓶
- 小堺一機
現代人でも知っている有名なお笑い芸人たちは、すでに第2世代で誕生していました。第2世代からは漫才ブームとなり、ボケとツッコミという王道スタイルが生まれたのです。加えて、バラエティー番組もこの頃から始まったといわれていますよ。
第3世代(1985年ごろ)
- とんねるず
- ダウンタウン
- ウッチャンナンチャン
- ダチョウ倶楽部
- さまぁ〜ず
- 今田耕司
- 東野幸治
- 出川哲朗
まだまだ現役で、テレビ業界でも大活躍している顔ぶれですね。第2世代では、ビートたけしさん、明石家さんまさん、タモリさんが「御三家」と呼ばれていましたが、その世代交代といわれるニューフェイスが続々と誕生したのが、第3世代でした。
第4世代(1990年ごろ)
- ナインティナイン
- ロンドンブーツ1号2号
- ココリコ
- キャイ〜ン
- よゐこ
- ネプチューン
- 爆笑問題
- 極楽とんぼ
- オアシズ
- 千原兄弟
- FUJIWARA
- 雨上がり決死隊
- くりぃむしちゅー
- カンニング
- 劇団ひとり
第4世代では、面白いだけではなく容姿も端麗な芸人が続々と誕生しましたね。吉本興業所属の芸人たちで結成された「天然素材」というユニットは、まるでアイドルのような人気を博しました。
第5世代(2000年ごろ)
- バナナマン
- ドランクドラゴン
- おぎやはぎ
- アンガールズ
- インパルス
- タカアンドトシ
- 有吉弘行
- 柳原可奈子
- はるな愛
- たむらけんじ
- アンタッチャブル
- ケンドーコバヤシ
- チュートリアル
- フットボールアワー
お笑い番組の黄金期と呼ばれた第5世代のブームは圧巻でした。テレビ番組でも、数多くのネタ見せ番組が流行。漫才にコント、リズムネタ、コスプレなど、ありとあらゆる芸風の芸人たちが出てきては消え…を繰り返した、お笑いの戦国時代ともいえる時期に突入しましたね。
第6世代(2010年ごろ)
- サンドウィッチマン
- オードリー
- 千鳥
- 森三中
- ナイツ
- オリエンタルラジオ
- トレンディエンジェル
- 平成ノブシコブシ
- ハライチ
- NON STYLE
- 南海キャンディーズ
- ジャングルポケット
- 狩野英孝
- メイプル超合金
- チョコレートプラネット
ここに来て、2000年代初頭のお笑いブームを支えていたネタ見せ番組などの人気が低迷するようになります。大人気だったM1グランプリが中断したり、BPOによる規制が厳しくなり、ハラスメント要素を含む芸風が受け入れられなくなってきたのも、このお笑い 世代からだったようです。サンドウィッチマンやオードリー、ナイツにハライチ…このとき流行した芸風は、確かに人を叩いたり傷つけたりしない、温和なスタイルが多かったですよね。
第7世代(2019年ごろ)
- 霜降り明星
- ブルゾンちえみ
- ハナコ
- カミナリ
- 四千頭身
- ガンバレルーヤ
- EXIT
- ゆりやんレトリィバァ
- コロコロチキチキペッパーズ
- 3時のヒロイン
- フワちゃん
- ミルクボーイ
そして、今現在から最も近い第7世代は、コロナ禍で誕生した芸人が多いことから、テレビだけではなくYoutubeチャンネルでも活躍する人が目立っています。現在Youtuberとして大人気の水溜りボンドも、もともとはお笑い第7世代でブレイクした芸人だったんですよ。
まとめ
これまでのお笑い 世代を振り返ってみました。あなたの好きだったお笑いはどの世代で下か?ドリフターズなど、今のお笑いの基盤を作った偉大な芸人たちの伝統を守りつつ、第6世代や第7世代になってくると、同時に新しいお笑いスタイルを築きやすい時代になっていることが分かりますね。コンプライアンスに対する価値観も変わりつつあり、バブルの崩壊やゆとり世代・さとり世代を生きてきた人たちが作り出すお笑いは、まるで時代背景を反映しているよう。これからどんなお笑い芸人が生まれ、時代とともにそのネタやスタイルが進化していくのか、まだまだこの業界から目が離せませんね。