この記事では「ロータリークラブとは金持ちしか入れないのか?」という疑問にお答えすべく、ロータリークラブの情報を調査しました。ロータリークラブに入るには何が必要なのか、ロータリアンと呼ばれる会員たちの年収はいくらぐらいなのか、気になる人はぜひ最後までお読みください。意外な事実や活動が見えてくるでしょう。
ロータリークラブとは?
ロータリークラブとは、世界的な規模で活動する国際クラブ。地域社会への貢献と国際的な平和構築を目指し、1905年にアメリカ・シカゴで設立されました。創始者はポール・ハリスという人物で、公正なビジネス関係を築けるコミュニティを立ち上げるべく設立したそうです。ロータリークラブは数年もしないうちにアメリカ国内に広がりを見せ、国際的なネットワークに発展しました。現在では日本をはじめ、世界各国にロータリークラブが存在しています。
参考サイト:ロータリー
日本で設立されたのは1920年
日本で初めてロータリークラブが設立されたのは、本家アメリカから15年遅れて1920年のこと。しかし、第二次世界大戦が勃発し一度は活動を中断し、1949年に復帰しています。現在、日本には2,201のロータリークラブが存在し、会員数は83,833人にのぼるそうですよ。うち95%が男性、5%が女性という割合です。設立時、女性会員の入会が認められていなかったために、日本では特に女性会員が少ないのが特徴です。
参考サイト:ロータリー
ロータリークラブ入会後の条件
ロータリークラブに入会することができたら、満たさなければいけない条件があります。それは、決まった会費を支払い続けること、定期的に開催されるロータリークラブの行事へ参加すること、そして職業上のスキルを活かして活動を行うことです。ロータリークラブは地域社会に密着した貢献活動を行うことが目的とされていますので、資金を収めることや自身のスキルを活かして活動することが、絶対条件です。
ロータリークラブの会費は?
ロータリークラブ入会後の条件として掲げられている、会費。会費は地域やクラブによって異なるそうなので、具体的な金額は入会したいクラブに問い合わせるのが良いでしょう。会費は通常「年会費」としてカウントされ、一括もしくは分割で支払われているそうです。会費の目的はクラブ運営のほか、奉仕活動やプロジェクト実施における資金になります。会費が高いというイメージから、ロータリークラブは金持ちのクラブだといわれるようになったのでしょう。
ロータリークラブの活動内容
自身の職業知識や専門性を活かし、地域社会の向上のために活動しています。他の団体や政府機関と連携し、さらに影響力を上げるため成果を上げています。国際的なクラブなので、広いネットワークや過去の事例を活用し、自分たちの活動の質を上げるべく成長し続けているのです。謎めいたロータリークラブですが、実際にどのような活動を通して地域社会に貢献しているのか見てみましょう。
教育支援
学生に対し奨学金を提供したり、読書促進プログラムを提供したり、子どもたちの教育にかかわる取り組みを行っています。養護学校などへの支援も行っていたり、地域のお祭りに参加したりすることも。また、学生のインターンシップを受け入れる企業もあります。ほかにも、アジアに対する教育支援やリーダー育成活動にも力を入れているそうです。
健康促進
国民に健康診断や予防接種を呼び掛けたり、キャンペーンを行ったりしています。また、世界各国でポリオ撲滅キャンペーンでは世界的に大きな功績を残しており、医療従事者への研修や病気に関する指導など、疾病予防のための活動を行っています。母子の健康のために、医療サービスへのアクセスを改善したり医療機器を提供したりする支援活動も注目されていますよ。
環境保護
環境ほどのため美化活動や促進プロジェクトを行っています。天然資源の保全と保護を促進し、人と環境が調和して生きられる世界づくりを支援しています。補助金を活用し、地域に根ざした解決策を重視するのがロータリークラブの方針だそうですよ。水や生態系を守る活動、また環境を守るための教育支援などにもつながっています。
発展途上国支援
発展途上国に安全な飲料水を供給したり、衛生環境を整えたりする取り組みを行っています。井戸や浄水設備を設置したり、衛生教育を施したりして、疾病予防にもつながる活動をしています。また、発展途上国の教育支援にも力を入れており、学校の建設、教材の提供、教師の育成なども行っているそうですよ。貧困や失業が課題となっている地域に対しては、経済が発展するような支援活動も実施しています。
ロータリークラブとは金持ちが入るクラブ?
ロータリークラブは、定義として「金持ちでなければ入れない」と決まっているわけではありません。しかし、ロータリークラブの入会方法や条件について調べてみると「金持ちしか入れないのではないか」と誤解を招く要素がいくつかありました。実際には、ロータリークラブに入会するための年収の規定などはありません。入会後に会費を収めたり活動に参加したりする条件を満たせば、誰でも入会することができます。では、なぜ金持ちしか入会できないと思われてしまうのでしょうか。
ロータリークラブの入会は招待制
ロータリークラブに入会するには、招待を受ける必要があります。招待されるつながりを持っていない人は、以下の情報を準備した上でロータリークラブに問い合わせてみると良いそうですよ。
- 名前
- 連絡先
- 住所
- 入会希望理由
問い合わせれば、その人に適したロータリークラブが紹介されるそうですので、一度伺ってみると良いでしょう。
ロータリークラブに入るとお金がかかる
ロータリークラブが「金持ちしか入れない」といわれるのは、ロータリークラブに入会したあとにお金がかかるからです。先にご紹介した会費を支払うのはもちろん、ロータリー財団や米山記念奨学会に対して寄付を募っています。ロータリー財団とは慈善活動を目的とする公共慈善団体で、ロータリアンは会員1名あたり最低150ドル(年間)は寄付をすることになっているそうです。
まとめ
ロータリークラブとは何なのか、金持ちしか入れないのか、みなさんが気になる疑問を調査してみました。ロータリークラブは金持ち専門のクラブというわけではありませんが、実際に高い会費を払い続けたり、職業を活かした社会貢献活動が求められたりするため、年収が高い人や金持ちの人が入会しているイメージが持たれているようです。興味があれば、一度最寄りのロータリークラブに問い合わせてみてはいかがでしょうか。