現代、私たちの生活に欠かせないアイテムといえば、スマホ。今の時代は、当たり前のようにスマホを持ち歩き、メモしたり音楽を聴いたり、様々な連絡手段として活用していますが、皆さんが若かりし頃は、どんな携帯電話を使っていましたか?今の20~30代や40~50代、そして60代以上にもなると、また全然違った形の機械だったのだろうと想像できますよね。今日は、世代で違う「懐かしの携帯電話」を振り返ってみたいと思います!
30代の人は「ガラケー」一択!
今の30代くらいの人が携帯電話を持ち始めたのが中高生くらいだとすると、当時はまだガラケー時代でしたよね。基本的には二つ折りタイプの携帯電話で、機種によっては折りたたまないものもあり、逆におしゃれで個性を醸し出せるアイテムでしたね。
着メロや着うたで個性を演出
流行のJ-POP曲や推しアーティストの曲を、着メロ(着信メロディ)や着うた(着信の歌)としてダウンロードし、着信音に設定することで、個性を出していたのが懐かしいですね。今でこそ、スマホで曲を聴くのは当たり前の時代になりましたが、当時は携帯電話から曲が聴こえてくるという現象に感動すら覚えました。
まだまだググれない時代
ガラケーといっても、今ほど気軽にネット検索などができる通信サービスはありませんでした。インターネットを使うと、使った分だけ請求されてしまうので、着メロや着うたをダウンロードする際にも、欲しい曲をあらかじめ決めておき、瞬時に接続し瞬時にダウンロードする!という小技が必要でしたよね。分からないことをググるというのも、今でこそ当たり前になりましたが、当時はそんな気軽にネット接続できなかったので、調べものすら自由にできませんでした。今の自由さを経験してしまうと、到底昔の生活には戻れないことを痛感しますよね。
40~50代:ショルダーフォンやPHS
1979年にサービスを開始した、ショルダーフォンと呼ばれる大きな携帯電話を使っていた時代もありました。そう、お笑い芸人・平野ノラさんが持ち歩いている、あの大きな電話のことです。
月額の基本料金が2万円以上するなど、高額なサービスとして有名だったそうですよ。まだ電話を携帯するという文化が根付いていなかった当時、リッチなアイテムだったんですね。
実は車の携帯用だった!
このショルダーフォン、実は当初、車に搭載しておくための電話機だったのだそうで、「自動車電話」と呼ばれていました。自動車にアンテナを設置し、自動車のバッテリーを電源として使っていたために、自動車の外で使うことはできなかったのです。しかし、それが次第に進化を遂げ、重さ3kgのショルダーフォンとして世に出回るようになりました。
コンパクト化したPHSが人気に!
ショルダーフォンが進化を遂げ、1995年にサービスを開始したPHS・通称ピッチ。その後発展する携帯電話やガラケーに比べると性能は劣りますが、とてもコンパクトで持ち運びやすく、出先で誰かに連絡をするという用途は十分に叶えてくれるアイテムでした。
60代以上:ポケベル
今の60代以上の人は、ポケベルを使っていた人が多いのではないでしょうか。当時は、自宅にある電話でしか連絡を取れなかった時代。もしかすると、電話線が引いてあるだけでとても恵まれた家庭だったかもしれませんね。そんな時代に、外出先でも人と連絡が取れる最新機器「ポケベル」が誕生します。
ポケベルは受信しかできなかった!
驚くべきことに、ポケベルというのはメッセージの受信しかできなかったのだそうです。メッセージを送るには、固定電話や公衆電話の文字盤を使う必要がありました。とはいっても、現代のスマホのように何でも入力できたわけではなく、表示できるのは数字のみ。よって、「49(至急)」や「4649(よろしく)」といった、数字の語呂合わせで表現したメッセージが流行っていたのだそうですよ。
まとめ
世代別の懐かしい携帯電話、いかがでしたでしょうか?私たちは今、当たり前のようにスマホを使っていますが、そんな便利な機器も、先代の技術や度重なる進化・発展があってこそだったんですね。ポケベル時代まで遡ると、もはや電話もメールも自由にできない、ただ数字が表示されるだけの機械になってしまうわけですが、当時はそれもかなりの高級品。一握りの人しか使えなかったものなんです。これからどんどん進化を遂げていく、私たちのまわりの電子機器。今やスマホは何でもできるAIを搭載し、ロボットが人間の仕事を奪ってしまうかもしれない…なんて言われていますが、時代に合わせて便利な機器を使いこなし、この複雑な社会を生き抜いていきたいですね!